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2010年06月07日(Mon) AM 00時00分
息子の家庭教師(6)小さな選考官


(続き)

「それでは、気に入りの先生を自分で選んで頂戴。」と、家庭教師選びですっかり疲れた私は、応募メールを息子に転送した。

「お母さんは学歴や出身校のランクばかり見てきたから失敗するよ。成績のいい子は必ずしもいい先生とは言えない。極端に言えば、成績のいい人の中で、変な人、性格やマナーの悪い人も多いよ。」と息子から批判された。

息子は、自分なりの考え方を持つようになったと、心の底から喜ぶ私は、次の先生の選考を任せてみようと決めた。

応募メールに添付された履歴書や作品のファイルを一つずつ目を通した末、息子に選ばれたのはOさんだった。

名門校の出身ではないが、カナダで八年間留学したことがあり、英語の文章は丁寧で、作品のスタイルも息子の好みにあっているなどと、理由が挙げられた。

土曜の午後、うちに来てもらったOさんは、恥ずかしがりやの長身の美人。一ヶ月分のレッスンのプランも持ってきて、真面目そうな印象を受けた。

レッスンが終わって、ドキドキしながら、「この先生はどう?」と息子に尋ねた。「とてもいい先生だよ。英語も上手だし、説明もわかりやすいし。」と答えた。

「自分で選んだ先生だから、お母さんに文句を言えないのではないか」と思いながら、この先生は教え続けられたらいいなと心で願った。

(終わり)


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